こんにちは。taroです。最近なにかと広告のHOW部分へ意識が向きすぎていたなと反省しており、自戒を込めて、この記事を書きました。サービス/プロダクトの本質を見つめる大切さについて書いております。
この記事の目次
ユーザーのペインがプロダクトの原点であり起点
10XのCEO矢本さんの
ペインへ気づくには。そしてペインを見極めるには。
の記事を読んで思わずはっとさせられました。
自分のポリシーとして必ずユーザーが持ってるペインを撃ち抜くということが良いプロダクトだし、マスにスケールする上での、逆算した時の大前提になってきてると思ってるのでそういう考えでプロダクトを作ってます。
https://startuptimez.com/yamotty3/pain
ここ最近は、広告のCPAを下げるための細かいテクニックや手法に意識が向きすぎていたなとものすごく反省しました。
広告に関わってる方(特に広告代理店の方など)は、CPAを下げることに注力しがちで、そもそも自社サービスですらないといったことが多いと思います。
だからこそ、問いたい。「顧客のペインを撃ち抜けていますか?」
マーケティングの罠
日々、フリーランスとしてマーケティング活動を行っていると、ついついこの視点を見失ってしまいます。
目の前の数字(PVやUU、CPAやCV)にいつの間にかとらわれてしまう。
数字としては結果がでてしまっているので、自分ではものすごく調子がいいし、うまくいってると思い込んでいる状態。
自社サービスでないので、やはりサービス/プロダクトの理解も薄くなりがちで、このサービスは誰の何のペインを解決しているのか、という部分を見落としてしまう。
そして、見落としてしまっていたとしても、CVが取れてしまっている、目の前の売上は上がっている、という状態になってしまいます。
顧客を見失わない
マーケティングに関わっている人こそ、目の前の数字やツール上の結果以上に、顧客のペインに向き合うべきだと思います。
顧客の理解も薄いマーケターが、いいサービスへとプロダクトを成長させることは不可能でしょう。
特にプロダクトマネージャーや広告担当者は、チームとしての方向性に関わってくる舵取りとしての役目も担います。なので、常に顧客のペインを撃ち抜けているか自問してみましょう。
- このクリエイティブって顧客のベネフィットに即してるか?
- 中長期的な繁栄を考えるとこのクリエイティブはブランド毀損しない?
- このサービスを雇用する情緒的な価値って何だろう?
- このプロダクトは顧客の社会的価値も向上させるのではないか?
- 顧客の信頼を裏切ってない?
当たり前のように聞こえるかもしれませんが、広告ばっかりやっていると、だんだん意識が薄れていき、悪魔のささやきが聞こえてきます。
それはもちろん、ネガティブなクリエイティブを混ぜ込んだ方が、CTRは上がるし、CVは取れるかもしれません。
しかし、その判断はあってるのかと自問してください。
たとえ、CV数が多くても、LTVが1ヶ月で、解約が大量に発生していては、意味がありません。そして、もっと中長期的な未来の毀損を起こしている可能性だってあります。
それも未来なんて誰にも予測できない。けれども、長期で見れば見るほど、短期的な事象で起こる偶然の確率が占める割合は下がります。つまり、顧客との信頼という絶対的な正は長期で見るほど大切になるはずです。
だからこそ、短期的な視点と中長期的な視点の両方を持って物事を判断してください。
プロダクトマネージャーの理想的なあり方については、以下の記事で取り上げています。ぜひこちらも参考にしてみてください。
ミニCEO(プロダクトマネージャー)の現実と誤解。求められるスキルともっとも大切なことこの記事のまとめ
自戒を込めてこの記事を書きました。マーケティング、特に広告に置いては、CPAを下げるのは基本的に正義です。
しかし、とらわれすぎるがあまり、顧客の信頼を裏切った広告を作ってはいないでしょうか?
中長期的に見て、それは正しいことなのでしょうか?自分次第で広告を運用できるからこそ、その判断がサービス/プロダクトにとって、正義なのか常に自問しながら進めるべきではないでしょうか?